フリーローンへ借り換えるメリットは?カードローンと何が違う?


ローンの種類でフリーローンというものがあると思います。

フリーローンとカードローンはよく混同されがちですが、ローンの種類としては別物です。

ただ、原則、資金用途自由で借りられるという点でフリーローンとカードローンは共通点もあります。

カードローンをフリーローンへ借り換えるメリットは?

フリーローンとカードローンは混同するくらい似ているのに、わざわざフリーローンへ借り換えるメリットはあるのか?と思うかもしれません。

フリーローンはカードローンよりも金利が低いものがあるので、借り換え先として検討する方が少なくないです。

カードローンの金利は、低金利といわれる銀行カードローンでも大体14.0%程の金利が設定されています。

ところが、フリーローンの金利は金融機関にもよりますが、最高金利が10%以下で設定されているローンが少なからずあるのです。

借り換えは低金利になるメリットがあってこそするので、カードローンからフリーローンへ借り換えたい方が少ながらずいるといえます。

また、フリーローンは基本的に銀行が使っているローンであることが多いので、安心してお金が借りられるというイメージもあるでしょう。

加えて、フリーローンは一括での融資となるので、まとまった金額を借りるのに向いています。

その為、例えば借り換えでも複数のローンをまとめたい時などに、返済日が1つになりローンの管理がし易くなるメリットもあるといえるでしょう。

フリーローンとカードローンとの違いは?

フリーローンの借り換えメリット以外にも、カードローンとの違いはあります。

一番の大きな違いは契約後の借り入れ出来る回数です。

カードローンは限度額の範囲内であれば、追加借り入れが何度でも繰り返しできます。

しかし、フリーローンの場合は、基本的には証書貸付のような形での1度きりの借り入れしか出来ません。

追加借り入れをフリーローンでする場合は、最初に借りた分の残高を完済してから再度審査を受ける必要があります。

その為、自身の都合に合わせて限度額の内で少額を何度も借りるという事はフリーローンでは出来ません。

ただ、完済まで返済しか出来ない分、余計な借金をしてしまうリスクは低いです。

返済しか出来ないうえに、カードローンよりも低金利なので、フリーローンの方が完済はし易いといえるでしょう。

他には、フリーローンの場合、カードローンと同じように資金用途が自由ですが、何に融資金を使うかは具体的に申告する必要があります。

生活費などというように不明確な資金用途では、フリローンの審査に通過出来ません。

カードローンからの借り換えの場合は借り換えを目的とすれば良いですが、中には借り換え理由での借り入れを認めていないフリーローンもあるので注意してください。

借り換え目的での融資を禁止していない場合は、借り換え後に完済証明書を資金使途証明書類として提出する事が多いです。

フリーローンの借り換え審査は厳しい?

いざカードローンからフリーローンに借り換える際、審査通過は厳しくないかも気になると思います。

結論から述べると、カードローンと比較して金利がかなり低いフリーローンへの借り換えは審査が厳しいです。

特に、金利が10.0%以下のフリーローンの場合は、年収などの申し込み条件があったりし審査が厳しい傾向にあります。

申し込み条件に当てはまっていなければ、審査を受けたところで通過できる見込みはありません。

審査通過が難しいフリーローンの申し込み条件の例として、以下のような内容が挙げれられます。

フリーローンの申し込み条件

  • 年収が200万円・400万円以上
  • パート・アルバイトは融資対象外
  • 年金受給だけが収入の場合は融資対象外
  • 勤続年数2年以上

カードローンでは、安定した収入がある事が審査通過の最低条件ですが、審査が難しいフリーローン場合は年収の規定があります。

パート・アルバイトや年金受給だけが収入のような低所得である事が要される場合も、審査を受けるまでもなく融資対象から外れてしまう事が珍しくありません。

加えて、勤続年数も何年以上というように条件が設けられている場合があります。

ただ、全てのフリーローンが上記のような厳しい申し込み条件を設けているわけではありません。

しかし、信用情報上での返済遅れなどは、例え軽微であってもフリーローン審査では落とされる可能性が高いです。

信用情報に問題がなく、申し込み条件をクリアしているなら、フリーローンへの借り換え審査通過も難しくありません。

また、フリーローンでもカードローンとそれほど金利が変わらないものは、審査基準もそこまで厳しくない傾向にあります。

各銀行フリーローンの申し込み条件

実際、フリーローンがどのような申し込み条件で、金利や限度額をどのくらい設定しているかを以下に簡単にまとめました。

銀行フリーローンの申し込み・貸付条件

銀行フリーローン限度額・金利申し込み条件
三井住友銀行
フリーローン(無担保型)
10万円以上300万円以内
年5.975%
・安定した収入があり、前年度税込年収が200万円以上(個人事業主は所得金額)
・年金収入のみの方は利用不可
・借り換え対応可能
・資金使途証明書類が必要
りそな銀行フリーローン
プレミアムフリーローン
プライベートローンJ
【プレミアムフリーローン】
100万~500万円 年6.0%
【プライベートローンJ】
10万~300万円 年6.5~14.6%
・プレミアムフリーローンは年収400万円以上で収入証明書が必要
・両方とも学生、無職、専業主婦(夫)の方は利用不可
・事業性資金、資金使途を確認できないものは利用不可
イオン銀行フリーローン
イオンアシストプラン
30万円~700万円まで
年3.8%~13.5%
・原則、前年度税込年収が200万円以上の方
・年金受給者、学生、無職、専業主婦(夫)の方は利用不可
・事務手数料2,700円
千葉銀行
ちばぎんフリーローン
(クイックパワー<アドバンス>)
最大500万円
年4.3~14.8%
・借り換えにも対応
・パート・アルバイトも融資対象
・年金収入のみの方は利用不可

三井住友銀行フリーローンや千葉銀行フリーローンなどのように、借り換え利用も可能と命じているフリーローンであれば、安心して借り換え申し込みが出来ます。

逆に、りそな銀行フリーローンのように、資金使途が確認できないものというように微妙な申し込み条件を設けている場合、融資後に完済証明書を発行する形になる借り換えは対応していない可能性が否めません。

上記のフリーローンの中で、アルバイト・パートでも融資対象となるのは、千葉銀行フリーローンだけです。

ただ、千葉銀行フリーローンの場合、金利が年年4.3~14.8%なので、低金利な銀行カードローンとあまり金利が変わりません。

時に、イオン銀行フリーローンのように、フリーローン契約時には事務手数料がかかることもあります。

フリーローンの申し込み条件や貸付条件は、金融機関によってかなり内容が異なります。

その為、もしフリーローンへの借り換えを検討する場合は、まずは借り換え先として利用できるかどうか、そして申し込み条件が満たせているかどうかを確認してから申し込むようにしましょう。