借り換えローンは銀行カードローンだけではなく、消費者金融でも商品として出している会社があります。有名なのはアイフルのかりかえMAXです。
アイフルでは、おまとめMAXとは別に借り換え専用の商品として、かりかえMAXがあります。アイフル以外にもアコムでも借り換え専用のローンがあるのですが、消費者金融の借り換えローンって、実際どうなのか?気になるところです。
ズバッと答えを言うのであれば、カードローン借り換えをするにあたって、消費者金融の借り換えローンはあまりおすすめしません。
その理由は、まず金利が銀行カードローンに比べて高い点です。借り換えの一番のメリットは金利を引き下げる事です。はっきり言ってしまえば、金利を下げる以外に重要な借り換えの目的などありません。
借り換えローンでは金利だけを重視して選べば、借り換えの目的は達成するのです。そこで消費者金融の借り換えローンの金利を見てみましょう。
消費者金融の借り換えでは低金利にならない!
アイフルのかりかえMAXは金利12.0%~17.5%、アコムの借り換えローンも金利は7.7%~18.0%となっており、お世辞でも低金利とは言えない年率です。
アイフルの17.5%は、他の消費者金融から借り換えできるように、多少金利を下げていることが分かりますが、アコムの18.0%はフリーローンと同じ金利であり、全く借り換えの意味を持たない設定になっています。
銀行カードローンであれば、上限金利が15%以下になっているローンが多く、ここ最近は低金利競争が激化しているせいで、銀行カードローンの上限金利も下がってきている傾向にあります。
特にソニー銀行カードローンでは金利2.5%~13.8%となっており、上限金利13.8%はイオン銀行カードローンと同じ低さです。
その他、メガバンクのみずほ銀行は年1.5%~13.5%(住宅ローン利用の金利引下げ適用後)、三井住友銀行は4.0%~14.5%、三菱東京UFJ銀行は4.6%~14.6%となっており、どの銀行カードローンも15%未満の金利になっているのです。
ここまで銀行カードローンが低金利の中、わざわざ消費者金融で借り換えするメリットはどこにもありません。借り換えすると言うことは、新たに契約をすることになりますので、信用情報にも新規借入として登録されます。
大して金利が下がらない消費者金融で借り換えするぐらいなら、はっきり言って借り換えせずにそのままでも利息は大きく変わらないのです。
オススメの借り換え先はみずほ銀行カードローン?
低金利のカードローンと言えば銀行というのは先述した通りですが、その中でも低金利と言えるのは、やはりみずほ銀行カードローンです。
加えて、みずほ銀行は、利用使途に借り換えOKとしています。
銀行カードローンでも、全ての銀行が借り換えやおまとめを許可しているわけでは無く、例えば三菱東京UFJ銀行カードローンは、借り換えはOKでも、おまとめローンとしての利用は禁止となっています。
その点、みずほ銀行の広告には、消費者金融からの借り換え可能と書いてあることから、安心して申込みすることができます。
借り換えやおまとめでのカードローン利用を公式HPや広告で宣伝しているところは、そのような目的でのローン契約に積極的であり、逆にそうでないところでの借り換えやおまとめは難しくなっています。
また、みずほ銀行は、正に高額低金利といえる年2.0~14.0%(※住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。)が適用される可能性があります。
ただし、金利や限度額は審査結果によって決まります。
その為、契約額が少額の場合は思ったよりも手金利にならない可能性が否めません。
みずほ銀行の金利
利用限度額 | 金利 |
---|---|
10万円以上100万円未満 | 年13.5% |
100万円以上200万円未満 | 年11.5% |
200万円以上300万円未満 | 年8.5% |
300万円以上400万円未満 | 年6.5% |
400万円以上500万円未満 | 年5.5% |
500万円以上600万円未満 | 年4.5% |
600万円以上800万円未満 | 年4.0% |
*同行住宅ローン利用でカードローンの基準金利から金利を年0.5パーセント引き下げ適用後の利率となっています。
【みずほ銀行カードローンについてさらに詳しくはトップページへ☞】
普通のみずほ銀行カードローンに借り換えるのも良いですが、みずほ銀行にはわたし応援ローンという女性向けカードローンプランもあります。
これはみずほMy Wingsというサービス内にあるカードローンプランで、女性の方に嬉しい特典プレゼントなどがあるカードローンでは珍しいタイプのものです。
みずほMy Wingsのように特殊な利用特典が付くのは金融機関の中でも、今挙げたわたし応援ローンとプロミスの会員登録によるカードローン利用だけとなっております。
このようなサービスがみずほ銀行カードローンにはあるので、消費者金融だけでなく、他の銀行からみずほ銀行に借り換えるメリットもあるといえるでしょう。
デメリットとしては、提携ATMの利用手数料が有料なので、頻繁に借入・返済を行う人は手数料だけで大きな金額になってしまう事です。
また、カードローン利用にみずほ銀行の口座開設が条件になっていることと、提携ATMより任意返済したとしても、必ず月1回口座引き落としがありますので、ATMで返済したからと言って、その月の返済を繰り越しできるわけではないのでその点には注意が必要です。
貸金業者でも銀行カードローンより低金利なところもある!?
消費者金融の借り換えは金利が高いからやめておいた方が良いと書きましたが、貸金業者でも銀行カードローンより低金利なところも実はあります。
それは、三井住友カードゴールドローンです。三井住友カードゴールドローンは金利3.5%~9.8%となっており、貸金業者なのに、銀行カードローンよりも低金利になっています。
オリックス銀行で契約を検討している人ならば、オリックス銀行カードローンの1.7%~17.8%よりも、上限金利は断然に三井住友カードの方が低金利です。
基本的にカードローンの金利は上限金利での適用です。
しかしながら、審査の厳しさと言えば、オリックス銀行よりも三井住友カードゴールドローンの方が金利が低い分厳しくなっています。
消費者金融で借り換えをするのであれば、三井住友カードゴールドローン以外はおすすめしません。やはり、銀行カードローンで借り換えを申込みすることが最善の方法と言えるでしょう。
どうしても銀行でローン借り換え契約が組めない場合は?
銀行へのカードローン借り換えがおすすめなのは事実ですが、色々な事情で銀行のローン審査に通らないという事もあると思います。
その一つには銀行で借りるには金額と返済能力が見合っていないという事が挙げられます。
この場合は、現在の残高すべて借り換えるのはいったん諦めて、その一部を希望額として銀行のローン審査に臨んでみましょう。
意外と希望額を少し低めただけで、その後審査に通った!というパターンはあります。
おまとめの場合は、銀行で通常のカードローンを借り換え先にするのがおまとめ後でも追加借り入れが出来る(銀行でもおまとめ専用プランの場合は追加借り入れは不可)ので便利ですが、その方法ではローンの一本化が出来ないという場合は、最終手段として消費者金融のおまとめプランで契約をしましょう。
消費者金融でローンの一本化をする際は、総量規制の例外貸付になるので、年収の1/3以上の金額での借り入れになっても問題ありません。
ただし、何度もしつこいようですが銀行でまとめるよりは金利が高く付きます。
加えて、ローンをまとめる為に借り入れをした後は、ひたすら完済するまで返済をしていくだけで、追加借り入れは出来ませんし他での新規契約も不可能です。
それでもいいから、何とかローンを一つにまとめたい!というところまできたら、消費者金融のおまとめローンを利用するといいかと思います。
審査はいずれにせよあるので、もし消費者金融でも銀行でもおまとめさえできないという場合は、一度債務整理を考えるか国の融資機関に相談することを検討しましょう。
万が一消費者金融に借り換えるならアコム?
銀行ローンへの借り換えは上手くいか無かったという場合に、借り換えたい金額が300万円以上であるなら消費者金融のアコムも借り換え先に見込んでみても良いと思います。
アコムは最近、限度額が800万円になったのに伴って下限金利も3.0%に下がりました。改正されたアコムで300万円以上を借りると4.7%~7.7%の金利で借り入れが可能です。
他の消費者金融では限度額や残高ごとに金利設定がされているわけではなく、100万円以上の借り入れは15.0%の金利となる。としているだけですから、明確に金利と限度額が提示しているアコムは分かりやすいです。
ただし、何度もくどいようですが、カードローン借り換えをするなら銀行の方が確実に低金利に借り換えが可能です。
その為、あくまで消費者金融のアコムでの借り換えを考える場合は、300万円以上の金額での借り換えで銀行への借り換えが上手くいかなかった時の手段と思っておきましょう。