キャッシングを銀行カードローンへ借り換え可能?


消費者金融やクレジットカードでキャッシングをした残高の返済が辛い…という状態になっていませんか?

実は、消費者金融やカード会社などの貸金業者が扱っているカードローンやキャッシング枠の金利は高めです。

その為、キャッシングし始めは良かったものの、ずっと返済を続けている事で利息が膨らみ、なかなか完済に至らない…という事が起こりやすいといえます。

特に残高が高額になってくると、金利が1~2%違うだけでも利息額の差が大きいです。

利息は少なければ少ないほど、返済が楽で早期完済がし易くなるといえるでしょう。

もし、貸金業者でのキャッシングの返済に詰まっていたり、なるべく早く完済したいと思っていたりする場合は、銀行カードローンへの借り換えを検討してみてください。

ほとんどの銀行カードローンは、資金用途が原則自由で借り換え目的に利用できます。

キャッシングから銀行へ借り換えるメリットとは?

借り換えは基本的に返済状況を改善するためにします。

したがって、借入側になるべく有利になる契約先を選ぶ事が重要です。

では、どのような点で借り換え先を吟味すれば良いか?といえば、金利と返済額の2つが挙げられます。

特に、金利が下がらない事にはキャッシング借り換えをする意味がないでしょう。

返済額に関しては、借り換え前の毎月の支払いが厳しい場合、約定返済額が少額になる銀行カードローンを借り換え先にした方が良いです。指さし男性イラスト

ところが、早期完済や利息削減を借り換えの目的にしている場合は、約定返済額があまり低すぎない銀行カードローン方がおすすめといえます。

ただ、返済額が少額の銀行カードローンに借り換えたとしても、自身でこまめに繰り上げ返済や上乗せ返済が出来るなら、そこまで気にする必要はありません。

借り換え前に利用しているのがクレジットカードの場合は、銀行カードローンへ借り換える事でATMやインターネット返済などの方法で、随時返済がし易くなります。

また、キャッシングやリボ払いを複数利用している場合は、1社同士の通常の借り換えではなく、おまとめをする事でよりメリットが大きくなります。

おまとめは契約先を一本化する借り換えとなり、手続きは通常の借り換えと変わりません。

ただ、複数の残高をまとめるので借り換え額が高額になり、通常の銀行カードローンへの借り換え時の審査は厳しくなります。

その為、おまとめする残高が3~4社のようにたくさんある場合は、おまとめ専用ローンを借り換え先にする事も検討すると良いでしょう。

リボ払いも銀行カードローンに借り換えた方が良い?

銀行へ借り換えた方が良いのは、消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠だけではなくリボ払いにも同じことがいえます。

リボ払いは厳密にはショッピング立て替え払いの分割払いなので、キャッシングではありません。

しかし、リボ払い分割手数料も、利用しているクレジットカードの種類によってはキャッシング金利と変わらない場合があります。

もし現在利用しているカードのリボ払い分割手数料が年15.0~18.0%の場合は、キャッシング同様銀行カードローンに借り換えた方が低金利になる可能性が高いです。

特に、年18.0%の分割手数料でリボ払いを利用している場合は、キャッシングをしているのとほぼ変わらないので、早めに借り換えをした方が良いでしょう。

キャッシングの金利やリボ払い分割手数料が年18%の場合、年14%の銀行カードローンに借り換えをすると金利が4%も低くなります。

キャッシング・リボ払いからの借り換えの仕方

では、キャッシングやリボ払いから借り換えをする際、どのようにすれば良いかについてですが、難しい事はありません。

簡単に流れをまとめると以下の通りです。

借り換えの流れ

  1. 銀行カードローンへ借り換え目的で申込む
  2. 審査通過後、融資を受ける
  3. 融資金で既存のキャッシング・リボ払い残高を完済する

最初にする事は、借り換え先に選んだ銀行カードローンを契約する事です。

申込みの際に、資金用途に借り換えの項目がある場合は、それを選択するようにしましょう。

借り換えという項目がなくても、「借り換え目的での利用は不可」というような記載がなければ、申込んでも大丈夫です。

審査に通過して、銀行カードローンで融資を受けた後は、その融資金を今あるキャッシングやリボ払いの残高の返済金に使います。

借り換え目的で契約した銀行カードローンの融資金は、必ず既存の残高の完済に使ってください。

万が一他の用途で使ってしまうと、借り換えが完了しませんし債務が増える事になります。

時に、キャッシング借り換えをするにあたって、例えば事務手数料などのような手数料が別途かかるようなことはありません。

銀行への借り換え審査は厳しいのか?

借り換え契約をするのにも、審査に通過する必要があります。

その際、銀行審査というと何だか審査が厳しく、通過が難しいような気がする事でしょう。

アルバイトやパートとして働いている方は、銀行への借り換えは審査通過出来ないのではないか?という心配もあると思います。

銀行カードローンの貸付条件の最低ラインはキャッシングと変わらず、継続して安定した収入がある事です。

その為、月収・年収という形で安定した収入があるなら、アルバイトやパートの方でもキャッシングから銀行カードローンへの借り換えは出来ます。

確かに、公務員の方や大手企業の正社員の方などは、評価が高く付き易く借り換え審査に有利ですが、アルバイトやパートだからといって借り換えが絶対に出来ないわけではありません。

ただし、アルバイトやパートで働いている場合、なるべく1つの勤務先での勤続年数が長い方が審査の上で望ましいです。

上述したような、雇用形態や勤続年数は属性審査に関係しますが、借り換えでも勿論、信用情報が審査されます。

指さし男性イラスト

その為、借り換え前のキャッシングやリボ払いで、返済遅延や支払い滞納をしてしまっていると、その記録が信用情報にある事が原因で審査に落ちてしまう可能性が否めません。

加えて、借り換えは多重債務者の救済措置ではありますが、債務整理や自己破産後で異動情報がある場合や他社借入が5社以上とあまりに多い場合などは、審査に通過することはないといえます。

時に、借り換え契約であっても、審査の最終段階として在籍確認はあります。

また、銀行カードローンの場合、消費者金融のように在籍確認を書類で代えてくれる事はないです。

必ず勤務先に電話連絡で在籍確認が行われるので、勤務先が休日で誰もいない日などは避けた方が良いでしょう。

ただ、在籍確認がある!と身構えなくても、銀行名で電話が入り「○○さんはいらっしゃいますか?」と尋ねられるだけです。

それ以上に銀行側が勤務先への電話で、カードローンについて何かをいったりするような事はないので、安心してください。

キャッシング借り換えをするのにデメリットはあるのか?

キャッシング借り換えは、本来デメリットなどがあってはいけないといえます。

というのも先述もしたように、借り換えは借入側に有利になるからこそするものだからです。

しかし、借り換えの仕方によっては、金利は下がったのに完済までの総利息額は増えた!という事が起きてしまいます。

低金利借り換えをしたはずなのに利息が増えてしまう場合、借り換え後の毎月の返済額に問題があるといえるでしょう。

最初の方で借り換えを早期完済の為にする場合は、毎月の返済額が少額過ぎる銀行カードローンは避けた方が良いと述べました。

それにも関係するのですが、借り換えで金利が下がっても、毎月の返済額まで少額になると残高の減りが遅くなり、返済期間が長期化します。

すると、金利は残高の他に、返済期間(利用日数)にもかかってくるので、完済までの期間が長くなると利息額も増えてしまうのです。

銀行カードローンの中には、最低返済額が2,000円や3,000円とかなり少額なものもあります。

ところが、その様な少額の返済だけを毎月1回しているだけでは、残高が全然減っていきません。

残高の減りが遅い事に気づかずに、低金利借り換えをしただけで満足をしてしまうと、総利息額が増えてしまう可能性があるのです。

つまり、借り換え後の返済に気を付けないと、利息が嵩んでしまう事が借り換えにおけるデメリットといえます。

したがって、毎月の返済負担が軽くなったからといって、気を抜き過ぎないことが借り換え後は重要といえるでしょう。