カードローン借り換えをする事によるデメリットは?おまとめはしない方が良い!?


カードローン借り換えは、既存の契約内容よりも良い条件の金融機関に、契約とローン残高を移すことです。

その為、基本的には借り換えをする事によるメリットの方が見聞きすることが多いと思います。

ところが、一見メリットしかないように思えるカードローン借り換えでも、きちんとポイントを抑えないと損をしてしまう可能性がゼロではありません。

カードローン借り換えには5つの大きなデメリットがある!?

カードローン借り換えで起こり得るデメリットは、以下のように大きく5つ挙げることが出来ます。

5つの借り換えデメリット

  • 金利が上がり利息が増える場合がある
  • 借り換え専用ローンで契約すると返済しか出来ない
  • 状態によっては借り換え審査が厳しい
  • 完済までに時間がかかってしまう場合がある
  • 借り換え・おまとめをしたのに借金が減らない

借り換え先を選ばないと低金利にならない

借り換えで一番重要なのは、既存のカードローン金利よりも低金利になることです。

その為、借り換え先は現在のカードローン金利よりも必ず低い金利のローンであることが求められます。

金利が変わらないのであれば、借り換えをする意味はないといえるでしょう。

また、勿論ですが、金利が高くなるような借り換えは、金利以外のメリットがあったとしても、利息分を損する可能性は否めません。

借り換え後完済まで返済一徹になる事がある

借り換え契約は銀行でするのが一般的ですし、おすすめですが実は消費者金融でも可能です。

ただ、消費者金融の場合は、総量規制の例外貸付に基づいての借り換え・おまとめ専用ローンとなるので、契約後は返済一徹となります。

もし、借り換え後に借り入れがしたくても、借り換え・おまとめ専用のローン枠を使って追加借り入れをする事は出来ないので、注意が必要です。

また、消費者金融ではなく、銀行の借り換え・おまとめ専用ローンも貸付条件として、契約後は返済しか出来ないというのを設けている場合もあるので、借り換え後も追加融資を検討している場合は気を付けましょう。

銀行の通常カードローンは、原則、借り換え後でも限度額に空きがあればその分は追加借り入れが出来ます。

借り換え審査に落ちてしまう可能性がゼロではない

借り換え審査はとてつもなくハードルが高いわけではありません。

しかし、既に他社借り入れがある状態で審査を受けるため、初回契約時の審査よりは審査通過が難しい傾向にあります。

特に、借り換え前のカードローンで返済遅れなどをしていると、借り換え審査通過は厳しいといえるでしょう。

加えて、おまとめ契約であっても、多重債務の場合は審査に不利になりますから、複数ローンが4社以上の場合も審査落ちの可能性が高いです。

ただし、借り換え先のローンが返済しか出来ないのかどうかなどで、借り換え審査の基準は変わってきます。

もし、借り換え審査通過に自信がない場合は、借り換え後は一切借り入れ出来ない専用のローンへ申し込んでみる事をおすすめします。

返済期間が借り換え後の方が長期化してしまう事がある

カードローン借り換えでは、金利の他に毎月の返済額を減らせるメリットもあります。

毎月の返済額は、約定返済額として最低限支払うべき金額が設定されています。

銀行カードローンの中には、その約定返済額がかなり少額で、毎月の返済という点では楽な事が多いです。

しかし、その少額な返済額で払い続ける事で、せっかく金利が低くなってカット出来た利息分が戻ってしまう事が少なくありません。

借り換え後の返済額が少なすぎると、残高の減りが遅くなり返済期間が長くなりがちです。

返済期間が長期化するとその日数分だけ利息は嵩むので、あまりに少ない返済だけをし続けていると、嵩んだ利息分も含め完済までに時間がかかってしまいます。

最悪なデメリットはおまとめ後に借金が減らない事!?

上述してきたデメリットも当然気を付ける必要がありますが、一番重要なのは借り換え後の借金がちゃんと減らせるか?という点です。

そこで一番避けたいデメリットとして挙げられるのが、おまとめ後に借り入れが増えてしまう事といえます。

借り換えやおまとめ専用のローンで、契約後に返済一徹となる場合は、借り換え後に借り過ぎるなどという事はありません。

ところが、与信状態に問題がなく、銀行の通常カードローンでおまとめ契約出来てしまうと、限度額に空きがあれば借り入れが出来てしまいます。

その為、借金が癖のようになってしまっている方は、銀行カードローンでおまとめした事で、高い限度額内で借り換え後も借り入れが可能となってしまうので、その後で返済不能になってしまう事があるのです。

借り換えやおまとめは、金利や返済額を低くすることが出来ますが、借り換え後にきちんと借金が減らせるかどうかは、借りている方次第といえます。

おまとめ契約をした後で、返済状況が苦しくなったからといって、再度借り換えをする事はかなり難しいです。

おまとめローン後に借り過ぎた場合は、最終的に債務整理をするしかなくなることが多いといえます。

本来、借り換えは返済状況を立て直すために行うのですが、借り換えがうまくいってしまったことで返済不能になるというが一番最悪なパターンといえるでしょう。

借り換えをしない方が良い場合もある?

カードローンは借り換えをした方がメリットがある!と見聞きするから、とりあえずしてみる。という方もいるかもしれません。

しかし、中には利用しているカードローンを借り換えるのではなく、使い続けた方が良い場合もゼロではありません。

上述した借り換えデメリットを避けるためにも、あまり借り換えを検討しなくても良い場合として以下のような状態が考えられるでしょう。

借り換えをしなくても良い状態

  • 契約しているカードローンの金利が一桁
  • 残高が50万円未満など少額
  • 毎月の返済が特に厳しくない
  • 無利息期間が終わっていない
  • 新規契約してから半年も経っていない

まず、借り換え前の既存のカードローンが、年10.0%以下のように既に低くい場合は借り換えの必要はないでしょう。

特に金利が一桁の場合、カードローンの借り換えで、適用されている金利以上に低くなることはほとんどないといえます。

もし、借り換えで金利が低くなるとしても年10.0%以下の場合は、せいぜい年0.5~1.0%程変わるぐらいといえるでしょう。

カードローンは基本的には小口融資なので、住宅ローンのように残高が大きくない分、金利が年1.0%程変わってもあまりメリットはないです。

また、残高が50万円をきっている場合は、消費者金融から銀行へ借り換える以外はしなくても良いでしょう。

銀行同士で借り換えをする場合、残高が50万円より少ないとほとんど金利が変わらないどころか、借り換え先を見誤ると高金利になる可能性もあります。

基本的に、金利や毎月の返済額で困っていない場合は、カードローン借り換えをわざわざ検討しなくても良いでしょう。

懐に余裕があるなら、毎月の返済額を上乗せしたり、繰り上げ返済することで、借り換えよりも利息額を削減できる可能性があります。

そして、無利息期間を受けている最中や契約してまだ半年もローン利用していないという様な場合は、寧ろ借り換えをしない方が良いです。

無利息サービスを受けている場合は、とりあえず無利息期間が終了するまでは借り換えをせずに、利息が免除される期間を満日利用しましょう。

カードローンを新規契約して半年も経っていない場合は、借り換えを検討しても審査通過ができない場合があります。

というのは、短期間しかローンを利用していないのに借り換えるのは、審査上で金融機関からすると貸し倒れリスクと判断される可能性がゼロではないからです。

カードローン借り換えをした方がメリットがある場合は?

ここまでは、カードローン借り換えで考えられるデメリットについて説明してきました。

しかし、借り換えは基本的にメリットがあるからこそするものです。

では、カードローン利用状況がどのような状態の場合なら、借り換えをした方がメリットがあるのか?というと以下のような状態が挙げられるでしょう。

借り換えをしなくても良い状態

  • 借り入れ残高が100万円以上
  • 残高が50万円未満など少額
  • 毎月の返済が遅れそうになっている
  • 借り入れ件数が3社以上

残高が100万円以上のような高額の場合は、借入先を変える事で金利が変わることが多いです。

消費者金融から銀行への借り換えは勿論、高額融資の場合は銀行同士でも低金利借り換えが可能な場合があります。

銀行は、限度額が高くなる毎に細かく金利設定を変えていることが多いので、残高が多い場合は借り換えメリットが大きいといえるでしょう。

また、既存のカードローンの毎月の返済額を払うのが厳しくなってきているような場合は、返済遅延をする前に借り換えを検討した方が良いです。

返済遅延を起こしてからだと借り換え審査で不利になってしまうので、「毎月の返済額を1,000円でもいいから少なくしたい!」と思った事がある場合は、早急にカードローン借り換えをする事をおすすめします。

そして、借り入れ件数が3社~4社のように複数になっている場合も、おまとめ契約でローンの一本化をした方が良いです。

複数の金融機関にそれぞれ利息額を収めるよりも、一つの契約先に利息を払う方がメリットがありますし、返済日の管理もし易くなります。

契約件数が4社を超えてしまうと、銀行などへの低金利借り換えが難しくなってしまうので、借入件数3件のうちにおまとめローンを検討した方が良いでしょう。